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新聞記事

2017の記事一覧

掲載日:2017.03.13

大阪「くら寿司」定置一船買い/漁業活性化に一役

大型加工センター外観。2階に本社機能を持つ事務所が入る

【大阪】回転ずしチェーン「無添くら寿司」を展開する㈱くらコーポレーション(田中邦彦社長)は国産天然魚の取り扱いに注力、福井県の定置業者と年間契約を結び、揚がった魚をまるごと買い取る「一船買い」で安定した供給態勢を確立している。それに伴い昨年10月、大阪府貝塚市に大型加工センターを新設し処理能力を従来の約3倍に拡充。独自の流通態勢も構築、福井など各港から水揚げ後24時間以内に搬入し一次加工。西日本約200店舗にすしネタとして出荷するほか加工センター隣接の鮮魚店でも販売、天然魚の魅力発信に努めている。


掲載日:2017.03.13

だし、かつお節と昆布で/日昆が利用度調査

 日本昆布協会(田村満則会長)はこのほど、全国の20~60代の既婚女性を対象に、だしと昆布についてアンケート調査を実施した。普段料理で使うだしは、かつお節が最も多く、次いで昆布とかつおの合わせだし、昆布と続いた。銘柄別では日高の浸透がうかがえる結果に。ただタイプ別は顆粒が全体の64%も占め、昆布などの素材系を大きく上回った。よく食べる昆布加工品はとろろ、塩昆布、つくだ煮の順だった。


掲載日:2017.03.13

おつまみ文化を発信/食品・飲料展「FOODEX」閉幕

UFB海水処理によるイシダイ(上)とヒラメ

 アジア最大級の食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN 2017(フーデックスジャパン)」が千葉市の幕張メッセで7~10日開かれた。 今年で42回目。77カ国・地域から過去最大規模の食品、飲料メーカー、商社ら3282社・3879小間が出展。4日間の会期中、フードサービス、流通、商社のバイヤーら多くの来場者で会場は熱気にあふれた。
 幕張メッセの全館を使用。9、10ホールでは全国各地の逸品が見つかる「全国食品博」や水産・農産・畜産食材、総菜デリカ、調味料・加工食品ごとにゾーンが広がり、お目当ての商品を探す来場者に向け、利便性を図った。
 今年の特徴は、出展数が2倍になった海外輸出コーナーや、SUSHI(すし)、TEMPURA(天ぷら)に続く新たな日本食文化を発信として世界中に「おつまみ文化」を広げるために新設した「OTSUMAMI JAPAN」など例年以上に海外を意識した展示会となった。


掲載日:2017.03.13

液体凍結で道産魚拡販/小樽の中野水産

上から昆布じめのイワシ、サバ、マダラ

 小樽市の丸中中野水産(株)(中野良夫社長、電話0134・23・2288)は、液体急速凍結を基盤に、刺身・すし種商材を手掛けて丸5年。小樽前浜産を中心に注文に応じて旬魚も商品化。地元のすし店をはじめ、道内外に需要先を開拓している。昨年はマダラ、道東産のサバやイワシで昆布じめを新たに打ち出した。
 液体急速凍結機は2台を設備。小樽市場に上場され、目利きで仕入れられるニシン、ヒラメ、ホッケが3本柱。入荷後素早くフィレーなどに処理し、マイナス45度で凍結。また、旬を追ってサクラマス、トキサケ、マツカワ、アカガレイなども手掛ける。
 イワシは3年ほど前から商品化に挑戦。「凍結すると皮下脂肪が変色しやすいという課題の解決に時間を要した」と同社。「身が軟らかく裁割が手作業になり手間はかかるが、魚種全般の生産が落ち込む中、捕れている魚を活用しなければ」と話す。


掲載日:2017.03.13

ナマコ増殖に新手法/新年度、陸奥湾で技術検討

漁業者でもできる資源増殖が期待される陸奥湾のナマコ

 青森県は新年度、ナマコ種苗を低コストで生産し陸奥湾での育成を予定する。人工採苗で浮遊幼生をたまねぎ袋に付着させて3週間~3カ月ほど水槽飼育し、漁港内のホタテ貝殻入り育成礁に置く。2年目に育成礁ごとつり上げて漁港外の増殖場に運ぶ計画だ。漁業者や漁協ができるような技術の開発を目指す。
 同県漁港漁場整備課が新事業として2カ年取り組む。ナマコ資源量の増大を図るためで、陸奥湾のモデル漁港で種苗生産技術の検討と実証試験を行う。
 同課は「いまは種苗単価が高いので買ってまでの放流に限界がある。荒っぽいやり方になるが、多めに生産して生残率が下がっても量を確保したい」と話す。絶好調な陸奥湾のホタテに変化が起きた場合に備え、増殖場の活用も視野にナマコで事業を立ち上げた。漁業者や漁協ができる種苗生産、放流技術を狙う。


掲載日:2017.03.13

「いくらの硬化防げる」通電加熱、生産機導入も/岩手県試験研究成果報告会

 通電(ジュール)加熱がいくらの卵膜硬化を防ぐ─。釜石市で3日に開催された岩手県水産試験研究成果報告会で、同県水産技術センター利用加工部の上田智広上席専門研究員が発表した。「県内企業が軟らかくコクがあるいくらができるという動機で生産機を導入した」という。成熟が進んだ卵のいくらが無印から2特にグレードアップする可能性があり、注目される。 通電加熱は、食材を電極に挟んで直接電気を流すことにより食材の抵抗で発熱させる処理方式。煮る、蒸す、焼くといった外部加熱より短時間で食材が設定温度に到達。水産物ではかまぼこやめかぶなどの製造に使われている。


掲載日:2017.03.13

ボタン堅調、大4000円台/噴火湾エビかご

ボタンエビ(2日、森港)

 噴火湾のエビかご春漁が始まった。初日は1隻200キロ台から50キロ前後と船間格差が大きく、その後は100キロ前後とまずまずの出足。浜値はメス大が上値4千円台中盤と堅調だ。


掲載日:2017.03.13

釣きんめ鯛を広くアピール/御宿町でイベント

キンメダイ販売コーナー

 千葉県御宿町の岩和田漁港で4日、「おんじゅく釣りキンメ祭り」が開かれた。初開催。千葉ブランド水産物で認定された「外房つりきんめ鯛」を振る舞い、広くアピールする催しとなった。
 先着200人限定のキンメダイ格安販売コーナーには早朝から行列。キンメ汁の無料配布、炊き込みご飯の販売のほか、ステージでは地元有志の和太鼓や津軽三味線の演奏などでイベントを盛り上げた。


掲載日:2017.03.13

ひだかホッキ、台風被害で明暗

 ひだか漁協門別支所(富浜、門別、厚賀地区)のホッキ漁は昨年の台風や低気圧の影響で地区ごとに明暗が分かれている。特に門別地区は砂地の流失が激しく漁場の大半が消失。漁獲ノルマを半分残したまま漁期終盤に入った。一方、被害の少なかった厚賀では順調に操業し、ノルマ3トンを残して9日に終漁した。


掲載日:2017.03.13

浜中ウニ潜水漁終盤、 水揚げペース下降

潜水で水揚げしたバフンウニ(10日、霧多布港)

 浜中漁協のバフンウニ潜水漁が終盤を迎えている。日量は漁期が進むとともに徐々に減少。浜値(殻付き)は、成ウニでキロ3千円台を付ける高値で推移していたが、後半に入り弱含みに転じた。


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