日高中央漁協浦河地区の高桑祐大さん・陵さん兄弟は今春、屋根付きのコンブつり下げ式乾燥施設=写真=を屋外に整備した。主に拾いコンブで使用、干す作業が効率化され省力化と体への負担を軽減。天候に左右されずコンブを拾えるのも利点という。
宮城県産乾のりの初入札が21日、県漁協塩釜総合支所共販所で開催された。2140万枚が上場、100枚当たり1317円平均で落札され、昨シーズンを9%、106円上回った。全国的な在庫払底が要因。県漁協は「最高の幕開け」と喜ぶ。今季も高値が期待できる流通環境で、生産目標は昨シーズン(4億1952万枚)並みの4億枚。
北海道の漁業生産は、秋サケ、サンマ、スルメイカの主要魚種が記録的不漁だった昨年をさらに下回る危機的状況に見舞われている。コンブも2年連続の大幅減産。加工・流通業者をはじめ資材、運送など関連業者に影響を及ぼしている。特に道東地域の不振が際立つ一方、マイワシの豊漁など光明も差し込んだ。資源回復策とともに、代替魚種の有効利用など環境変化への対応策が急がれる。
【神戸】株式会社浪花昆布(小濱敬一社長、電話078・821・2174)は、「昆布の日」(11月15日)に合わせ、運営する昆布専門店「佃真」内に「ぐるぐる昆布カフェ」をオープンした。12月28日までの期間限定。昆布ポタージュやだし茶漬け、昆布水カクテルなど全8種のメニュー展開で、添加物を一切使用せず天然真昆布本来のおいしさを伝える。
森漁協のナマコけた引が振るわない。水揚げは序盤の10月単月で8割の減産。浜値は薄漁の影響もあり一時キロ4500円に急伸、11月以降は4000円前後と堅調だ。
岩手県のアワビは開口が進んでも出荷量は好転せず、「ものが見えない」という浜が多くなっている。大震災での津波による稚貝被害や人工種苗放流の中断、餌不足も加わり漁獲可能サイズに加入する個体数が減っている恐れがある。減産懸念が漏れ始めた。
枝幸町で沖底船「第八龍寶丸」を操業する合名会社枝幸水産商会(岩谷隆行社長、電話0163・62・1622)は、前浜産を中心に加工販売事業に取り組んでいる。国内をはじめ海外市場に売り込み。事務所を構える中国・上海に加え、今年からシンガポールへの輸出に乗り出している。
いぶり噴火湾漁協の稚貝は、変形・欠刻やへい死が昨季より若干多いことが分かった。同漁協は「昨年の稚貝の成育が良過ぎたこともあり特に問題視する数値ではない」としている。
古宇郡漁協の底建網はホッケが振るわない。特に例年まとまる神恵内地区で水揚げが伸びず苦戦している。
4月~10月末の数量は前年同期比72%減の23トン、金額は同53%減の830万円、キロ平均単価は同69%高の353円。刺網や定置の不漁も響き大幅に減産している。
サバ料理専門店を運営する株式会社鯖や(大阪府豊中市)と水産卸売業の有限会社かねはち(静岡県沼津市)は15日、神奈川県海老名市に「SABAR+海老名店」をオープンした。初タッグで神奈川県初出店。沼津直送のゴマサバを使った料理など、同店でしか味わえないメニューも取りそろえている。