道水産林務部が1月31日に発表した昨年(平成28年)の北海道漁業生産状況(速報)によると、漁獲数量は前年比14%減の86万5000トンと、統計を取り始めた昭和33年以降で初めて100万トン割れとなった。ホタテ、秋サケ、コンブなど主要魚種が軒並み不振だったのが影響。漁獲金額は魚価高に支えられ、同6%減の2944億円と、3年ぶりに3千億円割れとなったものの、過去5カ年平均を上回った。
オホーツク海けた引漁の平成29年計画量は、前年実績をやや上回る18万3700トンとなった。昨年同様に20万トンを切る厳しい見通し。北部は猿払村が3万7000トン、宗谷が2万8000トン、南部は紋別が2万6600トン、常呂が2万1200トンなど。2万トン超えは、この4単協のみで、6単協が増産計画としている。