湧別漁協でカキの水揚げが始まっている。1年・2年カキともに身入りは上々。高値キロ3000円台でスタートした1年むき身は、10月下旬に2000円前後まで値を下げている。
1日解禁となった岩手県産アワビの第1期(11月)分入札が10月27、28日、盛岡市の県水産会館で開催された。263.7トン上場、10キロ当たり10万2678円平均、前年同期比117%で落札された。主に香港輸出となる干鮑(かんぽう)の在庫減少が上げ要因とみられる。
気仙沼湾の最奥に位置する鹿折(ししおり)地区は東日本大震災で壊滅的な被害を受けた。火災も発生し、大型巻網船が打ち上げられた場所としても知られた。個々の力で事業を再開するのは難しいと、震災翌年の夏、有志が集まり立ち上げたのが気仙沼鹿折加工協同組合。現在19社が組合員となっている。
常呂漁協のけた引は、年間計画の81%に到達した。10月はシケ多発で終日操業が少なく足踏み状態。多い日は1隻日産10~15トンを水揚げしている。
コンブ漁業は、水揚げ後も乾燥や選葉などで手間が掛かるほか、労働時間も長く体力的負担が大きい。コンブ干しを手伝うオカ回りの人材を確保するにも苦労する地区もある。それらの悩みを解消するため、着業者は道具や作業場作りを独自に工夫、作業の効率化を図っている。道具などを考案・自作し、改良を重ねる根室漁協太平洋沿岸部会コンブ部の南多加雄副部長と日高中央漁協の髙桑陵さんを取材した。
いぶり中央漁協のスケソ刺網が6日始まったが、出足は低調だ。シケ頻発で操業回数が伸びないのに加え、群れが薄く水揚げ自体も少ない。浜値はキロ100円台と3桁の高値を形成している。
砂原漁協のエビかご秋漁が好調だ。ハシリから切れ間なく日産2トン前後をキープ。小主体だった昨年とは違いメス主体の好漁に着業者の笑顔が絶えない。
いぶり噴火湾漁協の伊達地区で、加工貝(2年貝)「早出し」が16日に始まった。初日は1軒が2.6トンを出荷し、入札額は昨年より113円高のキロ353円。23日には425円まで上がり、369円だった昨年の組合最高値を更新した。
カニなど卸・加工の株式会社札幌大成(札幌市、作間健太郎社長、電話011・633・8020)が8月に発売した総菜「海鮮ねばねば ぶっかけ爆弾」。水産具材5種に、「ねばねば素材」のガゴメ昆布とおくら、長いもの3種をブレンド。美容・健康、簡便志向を捉え、通販などの販路を開拓している。