練り製品メーカーの株式会社紀文食品(東京都)はことしの正月商品で、健康志向や簡便・即食、クリスマスから正月までのパーティーシーン向け「オードブル」など現代の食ニーズに対応した商品をラインアップ。おせち料理の食シーンの拡大を目指す。
雄武漁協のカレイ刺網は、マガレイがキロ600円の好値だった。9月は1隻操業で水揚量は日産平均30箱(1箱10キロ)前後。他地域の水揚量が増えた15日以降は400円台と例年並みに戻ったが、着業者は前半の好値に安どの表情を見せる。
日高中央漁協のスルメイカ釣漁は、前沖に漁場形成されず、例年に比べ本格化が遅れた。外来船が集まり活気を見せたのは9月上旬。関係者を安どさせたのもつかの間、多くの船が再び道東方面に移動。関係者らは「この後挽回できるといいが」と水揚げ増加を願う。
10~12日に北海道に接近した台風17号の影響による高波で、太平洋を中心に秋サケ定置網で被害が発生した。道水産林務部によると、18日現在で判明しているのは、5管内計41カ統。操業を継続できないところはないものの、特に十勝管内では全損や流出など被害規模が大きかった。
札幌市の漬魚・味付切身メーカー、株式会社丸加水産(須田公隆社長、電話011・766・1131)は、「銀ひらす」(シルバー)の商品展開を強化している。「銀だら」、「銀ガレイ」などの価格高騰で、全国的に「銀」魚の切り札として注目されており、同社への引き合いも強まっている。
道東沖のサンマ漁は9月に入って水揚げが伸び悩んでいる。道東4港(花咲・浜中・厚岸・釧路)で8月末までは前年同期比59%増だったが、9月15日現在では同37%減の1万7704トン。花咲港では昨年は日産千~2千トンの水揚げが続いたものの、ことしは3桁台と低調だ。
枝幸漁協のけた引は、15日現在で9700トンを水揚げした。修正計画に対して7割強の進ちょく率。日産ペースは1隻3トン前後と厳しい操業を余儀なくされている。
浜中漁協のコンブ生産者の間で、異物混入防止に対する高い意識が定着している。エックス線異物検出装置でコンブ全量を検査し、主に小石や金属を数ミリ単位まで検出する。混入を確認した際は除去・再検査を徹底し、混入物などを記した調書も作成。加えて、各地区の混入率や駄数を算出して回覧することで、生産者段階の混入が減り、昨年の異物検出率は5.5%と導入初年度に比べ半減した。
宮城県石巻市の㈱ヤマトミ(千葉雅俊社長、電話0225・94・7770)は、冷風乾燥機を使い、ぶりの生ハム燻製風味や、さばのみりん焼きなど調味漬けの商品を、ふっくらとうまみたっぷりに仕上げ、好評を得ている。
宮城県漁協歌津支所管内(南三陸町)のホタテ養殖は採苗が進み、地種復活に向け地区格差が大きくなっている。田の浦では着業8組合員のうち、ほぼ地種だけの養殖が6人に増え、今秋移入の北海道産半成貝の価格動向によってはさらに増加も。泊での採苗は引き続き2人にとどまった。