宮城県の南三陸町は来年度、志津川漁港に新市場を整備する。東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた同町旭ヶ浦の施設の跡地に、HACCP対応の衛生管理型市場を新設復旧。先月末公表の復興交付金事業(7回目)の交付可能額決定で、中核的な整備予算が採択された。
新市場は来年3月までに実施設計を終え、県の漁港岸壁の復旧工事終了を待って7月にも着工。早ければ来年度中に完成する見通しだ。交付金事業は震災前の原形復旧が基本となって整備費が不足するため、県経由となる国の水産業基盤整備事業で補うことにしている。
計画では、新市場は鉄骨造り一部2階建て、延べ床面積6千平方メートル強となる。荷捌き・売り場は幅90メートル、奥行き約30メートル。海側に幅160メートル、奥行き18メートルの岸壁上屋(ひさし)をせり出させ、この下で水揚げ、選別する。売り場の山側に設ける8㍍幅のプラットホームから出庫。2階は会議室にあてる。
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(2013年12月16日付)