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新聞記事

2023年4月の記事一覧

掲載日:2023.04.24

真空包装+液体急速凍結


 真空包装と液体凍結を組み合わせた食品保存・流通の形態が拡大している。歴史の長い形態だが、コロナ禍や現場の人手不足など社会情勢を背景に、食品加工会社だけでなく、外食や小売業などが導入する事例が急増。風味や色みなどを保つ高品質な冷凍保存が可能として、食品ロス削減にも効果を出している。「TOSPACK」ブランドで知られる真空包装機国内最大手の株式会社TOSEI(東京都品川区)は、アルコール急速冷凍機メーカーと協業し、食品製造に関連するあらゆる業態に向けてこの手法を提案。近年は生産者による6次産業化の支援に力を入れる。


掲載日:2023.04.24

日本熱源システム、滋賀工場増設

広々としたCO2冷媒冷凍機「スーパーグリーン」製造ライン、式典では実機の展示会場となった


 日本熱源システム株式会社(東京都、原田克彦社長)は滋賀工場(滋賀県大津市)を増設拡張した。二酸化炭素(CO2)を使用した自然冷媒冷凍機の生産体制を年間100台から300台に引き上げた。アンモニアやプロパンなど他の自然冷媒を使用した機種の事業にも弾みをつける。増設をきっかけに、2023年を日本における自然冷媒シフト元年に位置づけたいとしている。


掲載日:2023.04.17

道産タコ、価格空前


 北海道産タコは昨年来、空前の高値に付いている。2年連続の2万トン割れとなり、供給量が低水準。加えてアフリカダコの搬入が不安定で加工原料の代替需要も影響し、煮だこ製品が品薄状態。今年も水揚げが低調な出足で生産面では好値継続の様相だが、消流面では価格先行に限界感も存在。今後の漁況や消費動向次第の先行き不透明感も漂っている。


掲載日:2023.04.17

アフリカ産タコ小型高値に買い慎重


 アフリカ産マダコは、昨年12月に大幅な減枠下でスタートしたモロッコの冬漁が、つぼ漁は漁獲枠を満たして増枠するなど順調に推移した一方、トロール漁やモーリタニアが伸び悩んでいる。組成も大型中心で日本向けの小型が少なく、搬入量も多くは見込めない様相。引き続き売り場の縮小が懸念されている。22年のアフリカからの輸入量は1万9687トンと不漁が影響した前年(21年)に比べて約3割増。搬入量は増えたものの、小型に対しても需要が増すなど欧州勢の買い付けは旺盛で、22年の平均単価はキロ1400円台で前年に比べ高値となった。産地価格は高値で推移したまま、今冬漁を迎えた。


掲載日:2023.04.17

小樽稚貝良好、高い生残率


 小樽市漁協は2日から地まき用稚貝の出荷を開始した。成長、生残率ともに良好で、規定殻長もクリアし順調に水揚げ。着業者は「このまま最後までへい死することのないよう、計画量を出し終えたい」と話す。1日開始予定がシケで1日順延し、9日まで枝幸向けに6回出荷した。


掲載日:2023.04.17

新拠点「昆布巻研究所」で再開、ブリで新商品

新商品のブリを使った昆布巻き


 昆布巻き専門に札幌で50年近く製造販売を手掛けてきた札幌こんぶ屋の店主・桑折廣幸さんは今年2月、故郷のえりも町庶野に拠点を移し新たなスタートを切った。自身の段ボールアート作品を展示する美術館の一部を「昆布巻研究所」に改装し厨房として利用。さっそく近年水揚げが増えているブリを使い新商品も開発した。店舗は持たず通販中心に来館者にも販売する。「昆布巻き文化を継承していきたい」と思いを語り、講習会などを開き若い世代への普及にも力を入れていく。


掲載日:2023.04.17

えりもサメガレイ好値推移


 えりも漁協のサメガレイが好値で推移している。活出荷で良いときはキロ千円台後半まで上昇。着業者は「漁は少ないが値段に支えられ昨年より金額的には良い」と説明する。


掲載日:2023.04.17

強生丸のニシン刺網、0.5反つなぎで省力化


 ニシン刺網に着業する北るもい漁協羽幌本所の小笠原強さん(強生丸=4.7トン)は、1網0.5反つなぎで仕立てている。「船上で巻く時に1反では収容するかごが2つ以上にまたがるが、0.5反にすると1かごに収まるため仕事がはかどる」と説明。一方、長男の海都さんはiPadを活用しており「航跡や投網場所を記録することで今後に役立てたい」と笑みをこぼす。いずれも今年から始めた手法。出荷後に漁具・漁法を説明してくれた。


掲載日:2023.04.17

漁業しこの主体的参画を-フォーラムで資源回復・管理で5提言-


 「資源回復を目指す水産フォーラム」は5日、水産資源の回復と適切な管理に向けた「5つの提言」を公表した。提言により目指す将来像は水産政策に反映され、魅力ある漁業構造の構築や、資源管理の方針については漁業者が納得して主体的に参加することなどを挙げている。「水産業界での幅広い議論の契機になれば」としている。提言は、①海の環境変化を理解するためのデータ収集の強化を図る②資源調査・評価・管理のための予算の増額と人員体制の強化を図る③資源管理目標の設定に漁業者の主体的参画を促す体制を作る④小型魚の漁獲規制など手のつけられる資源管理措置から取り組む⑤漁業補助金(漁業収入安定対策事業・漁船リース事業)の改善を図るの5項目。


掲載日:2023.04.17

くら寿司“地魚地食”で漁業者支援


 「くら寿司」(くら寿司株式会社運営)は15日、地元の旬の魚を毎週楽しめる「くらの逸品シリーズ」を始めた。こうした取り組みは、これまで地域のご当地回転ずしが得意としていたもので、全国展開する大手回転ずしチェーンとしては初の試み。各地域の漁業者や水産会社とネットワークを築いて完成させた。「地魚地食」をコンセプトに、地域の人が地域で獲れた魚を食べることで、地域の漁業者支援につなげていきたいとしている。


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