昆布森漁協仙鳳趾地区で、クロガシラ主体のカレイ刺網が終盤を迎えている。水揚げは「終盤にかけて徐々に減ってきた」との声が多いほか、海がもめて雑物が網に絡まり苦戦する着業者も。オス中心の漁獲で、安値基調という。
ホタテの生産から加工販売まで手掛ける株式会社山神(青森市、神武徳社長)は、3月末に対EU・HACCP認証を取得した。卵付き貝柱の販路拡大に向け、5年後の2023年までに原貝ベースで年間1000トンの輸出を目指している。
動画サイト「ユーチューブ」で水産関係者に注目されている津本式「究極の血抜き」。新ひだか町東静内の老舗鮮魚店、高槻商店(堀田毅一社長、電話0146・44・2433)は昨年からマツカワ、サメガレイなど前浜産の刺身製造で試行。徹底した血抜き処理を基盤に、うま味と歯応えを最適に仕上げる熟成条件を追求している。
株式会社バードストッパー(大阪市)は、漁業・養殖業施設向けに最適な移動式・手押し台車タイプの鳥害対策装置「フライングファルコン・ソーラーソニック(FFタイプSS型)」の販売を始めた。これからの季節は全国的に鳥類の活動が活発になり、さまざまな施設で鳥によるトラブルが発生する懸念もある。トラブルが発生する前の鳥害対策として役立てたい考え。
青森県陸奥湾で半成貝の水揚げが本格化している。地区によっては変形や欠刻などの異常貝も見られるが成育は順調。歩留まりも湾内全域で高くLサイズ中心の大型傾向にある。7日現在の累計水揚量は前年同期比15%増の1万736トンとなった。
岩手県のウニ漁が上閉伊と山田の両地区で始まった。上閉伊の2漁協は現品入札で10日までに4回開口(操業)、シロ(キタムラサキウニ)1号品は合計1856キロにとどまり昨季のハシリ並み。今季も餌となる海藻が少ない様子で、身入り不足の個体が多いようだ。殻径と身の粒も小さいという。価格は4回とも10キロ15万~10万円中心で昨季より高い。
函館市漁協根崎地区でガゴメ養殖の水揚げが進んでいる。今季は大きなシケ・低気圧被害がなかったものの、生育状況は着業者間でばらつき。乾燥品と生で出荷する。
宮城県のホタテ養殖で移入北海道産半成貝のへい死率が高まっている問題をめぐり4月26日、座談会が石巻市の県漁協で開かれた。生産者は「移入したくても買えなくなる」と経営の窮状を吐露。原因は分からないとしながらも、道産が韓国輸出増加に伴い過密気味の収容になっているのではとの懸念が寄せられた。半成貝を入れる生産者のグループや漁協支所が道内各産地の生残率を把握して情報交換したり、結束して、道内産地の代表と打開や末永い付き合いに向け協議すべきという提案が共有された。(2回連載します)
青森県陸奥湾のトゲクリガニ刺網漁が終盤を迎えている。平年以上の水揚げで小型組成だったことから浜値は安値傾向。湾内でも特に水揚量の多い野辺地町漁協では、早々に切り上げる着業者もいた。