古宇郡漁協の底建網はホッケが振るわない。特に例年まとまる神恵内地区で水揚げが伸びず苦戦している。
4月~10月末の数量は前年同期比72%減の23トン、金額は同53%減の830万円、キロ平均単価は同69%高の353円。刺網や定置の不漁も響き大幅に減産している。
サバ料理専門店を運営する株式会社鯖や(大阪府豊中市)と水産卸売業の有限会社かねはち(静岡県沼津市)は15日、神奈川県海老名市に「SABAR+海老名店」をオープンした。初タッグで神奈川県初出店。沼津直送のゴマサバを使った料理など、同店でしか味わえないメニューも取りそろえている。
岩手県のワカメ養殖で、種苗糸の幹縄への巻き込み作業が順調に進んでいる。全般的に出来が良い様子で、ナギ(天候)も味方。11月末ごろまでに終わり、不足はなさそうだ。すでに終了した人、地区もあるが、これまで巻き込み後の広範な芽落ちは聞かれない。
株式会社カネダイ(佐藤輔社長)は今秋、気仙沼市川口町の新社屋兼加工場で本格操業を始めた。前浜産をメインに原魚種類や作業に合わせた5つの加工室を整備。春の完成から従業員を増やし準備を重ねてきた。震災発生から6年余のブランクとサンマ不漁など難しい局面を乗り越え「気仙沼ならではのストーリー性ある商品開発」(小野寺正喜常務)に力を注ぐ。
白糠漁協と釧路3単協(釧路市・釧路市東部・昆布森)のシシャモは、低調な水揚げで推移している。白糠・3単協ともに16日現在で操業船全体の日産が数トン程度が大半で、10トンを超えた日は11月10日だけ。着業者は「この後上向くことに期待したい」と終盤での挽回に力を込める。薄漁を映し浜値は高く推移、キロ2000円強まで上昇している。
歴史的不漁で終盤を迎えた北海道の秋サケ。道総研さけます・内水面水産試験場は14日に開かれた道連合海区で、中期までの来遊実績と後期の来遊傾向から、最終の総来遊数が1700万尾前後にとどまる見通しを示した。主群の5年魚(平成24年級)、4年魚(25年級)とも来遊不振となり、特に根室、えりも以東の両海区が顕著。総来遊数の2000万尾割れは1544万尾だった昭和55年以来37年ぶり。
寿都町(片岡春雄町長)の特産品をPRする商業施設「寿都アンテナショップ神楽」が11日、観光地・ニセコ町にオープンした。寿都産魚介類を使った料理を提供するレストランと、寿都漁港から直送販売の鮮魚ショップで構成。国内外からの来訪者に寿都の魅力を発信し、観光客誘致や基幹産業・水産業の振興などにつなげていく。
密封されたパッケージ内のガス成分比率をコントロールすることで品質保持やロングライフ化を図る「ガス置換包装」の存在感がいっそう増している。欧米で特に先行し、日本でも以前からある技術ではあるが、ここ数年で国内のスーパーやコンビニの総菜や精肉、鮮魚分野で採用が広がりを見せている。より新鮮さを求める消費者のニーズに応えつつ、食品や流通業界で対策が急がれるフードロス削減に取り組んでいく上で、有効な包装手法の一つとして評価が定着してきている。
長万部漁協の稚貝本分散作業は終盤戦に入っている。台風18号後に一部へい死も見られたが、大半は作業・成育ともに順調。漁業者の多くが「昨年より成長している」と笑顔を見せる。
東しゃこたん漁協のスルメイカ漁が好調だ。6月~10月末の数量は発泡が前年同期比2.6倍の826トン、木箱が同33倍302トン。同漁協は「昨年は11月後半から群れが南下してきて水揚げが急伸した。今年も期待したい」と意気込む。