斜里町ウトロの「三つ柏 福まさ」(熊谷憲雄代表、電話0152・26・7080)は、前浜・知床産のキンキを主体に、マボッケ、サケなどで一夜干し、塩蔵品などの製造販売を手掛けている。今年、特殊冷風乾燥機を設備し、安定生産・安定供給体制を強化。漁業者の目利きで厳選した素材を活用し、国内外への販売拡大に臨んでいく。
日本昆布協会(大西智明会長)は10月30日、大阪のホテル阪急インターナショナルで臨時総会を開き、本年度の輸入や上半期の消流宣伝事業などを報告した。
別海町の株式会社丸イ佐藤海産(伊勢徹社長)は、10月30日付けで水産庁の対EU・HACCP水産加工施設に認定された。輸出品目は冷凍ホタテ貝柱。根室管内の対EU認定施設は初めて。
道東沖の巻網漁が10月末で終漁した。好漁だったマイワシは昨年比48%増の12万1820トンで、25年ぶりに10万トンを超えた。一方サバは同6%減の1万2211トンだった。
水産物の卸・小売事業などを行うフーディソン(東京都中央区、山本徹CEO)が提供する、魚の加工技術に特化した人材紹介・派遣サービス「さかな人材バンク」が好評を得ている。事業開始から半年で、鮮魚小売店やスーパー、飲食店など登録数が1000件を超えているという。
全国漁港漁場協会は10月31日、盛岡市の岩手県民会館で「第68回全国漁港漁場大会」(岩手県、JF岩手県漁連、岩手県漁港漁村協会後援、全国漁港海岸防災協会協賛)を開いた。全国から1700人の関係者が参集し、漁港・漁場・漁村・海岸整備の促進を求めた。岩手県での開催は34年ぶりで、東日本大震災からの復旧・復興支援に対する感謝と今後のさらなる復興に向けた位置付けの大会となった。
越年在庫の払底と記録的不漁で空前の高コストとなった北海道産新物いくらの市況は、しょうゆがキロ9000円、塩が1万円を超え、前年の5割高以上に高騰している。供給量は2000トン台の最低水準が見込まれるが、末端需要は輸入冷凍卵の製品に切り替える動きも目立つ。今後の価格変動は年末商戦での消費動向に行方がかかっている。