函館市漁協のスルメイカ漁は不漁だった前年を下回る水揚げが続いている。一方、浜値は例年より1割高で推移。金額は単価高に支えられ、前年同期より1割ほど上回っている。
オホーツク海南部のけた引は、9月15日現在で紋別、湧別、常呂の3単協が1万トン超え。進ちょく率は大半が7割以上となった。各単協ともペースを抑え操業している。
宮城県漁協志津川支所(佐々木憲雄運営委員長)は新事務所を志津川漁港背後の旭ケ浦地区に竣工し、12日に業務を開始、14日に祝賀会を開催した。東日本大震災から5年半後の新設復旧で、長い年月を耐えてきた役職員、組合員にとって念願の施設。6月に新市場が整い、来年早々には製氷施設も完成して「漁業ゾーン」に集約され、同支所は県北部の生産の中核として復興から発展に弾みをつける。
白糠漁協の毛ガニかご漁が9月上旬に始まった。毛ガニ篭部会(山田浩部会長)では道内規定(甲長8センチ以上)を上回る10センチ以上主体に水揚げ。小型を翌年以降に残すことで一時期落ち込んだ資源は回復、近年は漁獲ノルマを達成する安定した水揚げが続いている。鮮度保持に欠かせない保温バッグは秋・冬で使い方を変えて高品質出荷に注力。販促やブランド化といったPR活動も展開、白糠産の知名度向上に努めている。
岩手県産養殖干し(本干し)コンブの第2回入札が9日、宮古市の県漁連北部支所で開催された。4281個(1個20キロ中心、79.9トン)上場、長切1等が全量2万4000円を超えるなどほぼ一段高の展開となった。入札は終わり、2回の合計は292トンで昨季(288トン)並み。例年に比べ減産高値となる。
塩竈で揚げかまぼこを製造する株式会社阿部善商店(電話022・364・2155)は、塩竈おでんの缶詰=写真=を製造・販売。ご当地おでんとして、また災害時の非常食として注目されている。
8月に連発した台風の影響で、かごの脱落や稚貝の流出、変形が懸念される中、渡島噴火湾の各単協は、近く稚貝の本分散に入る。長万部では作業がずれ込み依然、仮分散を継続中。今後もシケが増える時期だけに漁業者の危機感は強まっている。
北海道の秋サケは低水準の水揚げペースで盛漁期を迎えた。9月中旬に入ってオホーツクが上向いてきたものの、高水温の太平洋側は低調に推移。浜値はオス、メスとも昨年より高値に張り付き、価格形成は今週から水揚げ水準がどこまで拡大するかが焦点になる。
築地市場の卸売会社7社(中央魚類、築地魚市場、綜合食品、大都魚類、第一水産、東都水産、丸千千代田水産)は、「年末商品合同展示会」を築地市場内の塩干・合物卸売場と第二低温卸売場で13日開催した。
砂原漁協のアカガレイ刺網は、順調な水揚げが続いている。シケが多く日産格差はあるものの平均2トン前後で推移。ソウハチも切れず浜値は好値を付けている。