昨年末に閣議決定された国の水産関係予算は、水産庁分の2019年度当初予算が前年度比22.3%増の2167億円、18年度補正予算が877億円で、合計3045億円。これに既存基金の活用拡充分や他局計上分を含め総額3200億円となった。
青森県の昨年のコンブ実績は、数量が前年比29%減の290トン、金額は同30%減の5億7700万円、キロ平均単価は同2%安の1986円となった。
大日本水産会は7日、東京都内で新年賀詞交歓会を開いた。水産会社、卸売市場、加工会社、関係団体トップや水産庁など行政、国会議員ら多数が参加。水産日本の復活に向けて諸改革実現への志気を高め合った。
三陸ワカメの刈り取り、ボイル塩蔵加工が4日、宮城県気仙沼市の階上地区で始まった。生育は順調だが、収穫時期の早い地種は挟み込みが1カ月近く遅れた影響で葉の伸びや実入りが例年を下回る。収穫開始を後ろ倒しにする漁家が多く、同県産の初入札は例年より遅れそうだ。
岩手県漁連は3月からの今季ワカメ共販で、ボイル塩蔵の芯抜き製品について、葉に中芯を幅3ミリ程度残す「特等」を新たに設ける。芯抜きの手間軽減を狙い、養殖生産量の維持、増加を目指す。将来的な芯抜き機開発の布石にしたい考えもある。入札での特等の上場数量と価格が注目される。
操業中の北海道太平洋沿岸の毛ガニ漁は全般的に組成の小型化などで昨季に比べ単価が落ち込んでいる。大半の海域が資源量低下で許容漁獲量が減枠となっており、減産分を補い切れず、金額が伸び悩み。加えて漁協間で水揚げペースに差も生じている。一部では漁獲サイズの限定や自主規制の設定など資源回復への取り組みも進められている。
白糠漁協のタコ縄漁が12月上旬にスタート、同月単月の水揚げは前年同月比4%減の52トンとなった。ただキロ平均単価は同12%高の660円に付き、金額は同8%増の3402万円。年明け以降日量が増加し、着業者らは今後の漁持続に期待している。
野付漁協の尾岱沼漁港に水揚げする根室海峡共同海区のけた引は7日、2019年シーズンの操業を開始した。3海域で日産150~190トンと順調な出足。19年計画は昨年の当初計画とほぼ同じ1万9800トンに設定した。
北見市常呂の株式会社しんや(新谷有規社長、電話0152・54・2181)は、道内他社メーカーの商品や加工技術を発掘し、本州市場中心に発信している。自社のホタテ加工品にホタテ以外の他社商品をコラボし、「北海道プレミアム」と銘打って共通パッケージでシリーズ化。新規・差別化商品などのニーズにアプローチしている。
旅行会社JTBのグループ会社・株式会社JTBパブリッシングは、東京・赤坂にある直営飲食店「るるぶキッチンAKASAKA」で、宮城県の人気食材を集めた「みんなのみやぎフードグランプリ2018」特集フェアを1月末まで実施している。