通販や宅配事業に特化した日本で唯一の専門展示会「通販食品展示商談会」が12~13日、東京・丸の内の東京国際フォーラムで開催された。
11月に開場する豊洲市場7街区(水産卸売場棟)の駐車場やバースなどを管理するため、(一社)豊洲市場7街区物流施設管理協議会が8月初旬設立される。
岩手県の広田湾漁協で養殖エゾイシカゲガイの出荷が順調だ。昨シーズンの2倍強となる67トンを計画する。今季も成育と価格は安定し、2年でマーケットサイズの殼長55ミリ以上に成長、キロ2000円を大きく上回る。魅力は大きく、砂田光保組合長は「100トンの生産を目指す」と話し、第4の養殖種にと期待する。採苗の安定が唯一で最大の課題だ。
戸井漁協汐首地区でブリ一本釣りがスタートしたが、着業者は「出足は低調」と口をそろえる。ことしは兼業する天然コンブが薄生いのため、ブリの水揚げ好転に期待している。
小規模ながらも動いていたオホーツク産の玉冷輸出は、この約1カ月間でほぼストップした。高騰している製品価格はキロ3300円前後で推移し、円高基調が一層拍車を掛け、流通環境は最悪の状態。「年間1万トンの輸出目標には到底及ばないペース」(流通業者)で、浜値は先週から下げ相場に転じている。
稚内漁協のナマコけた引夏漁は好調だった春漁から一転振るわない。日産ノルマ達成に操業時間ぎりぎりまでかかる船も多い。浜値は前年より1000円ほど安い2000円台半ばで推移している。
岩手県南部、吉浜漁協のウニ出荷が好調だ。15日までにむき身3305キロとなり、前年同期比151%。餌となる海藻が少ない割に身入りが良い上、開口回数も10回と順調で、海水透明度も比較的良い状態が例年より遅くまで続いている。採取条件が良ければ1開口10キロに上る組合員も。価格は選別の効果か、7月はシロ6万円と堅調だ。
網走漁協のエゾバフンウニが好値を付けている。雑海藻が例年以上に繁茂し水揚げが伸びないため。昨年同時期と比較し大折の浜値は1枚当たり50%高の2000~1800円と堅調だ。
道南の本場折浜で促成の水揚げ・製品化が最盛期を迎えている。実入りや葉長、葉幅といった生育面は地区や施設でばらつき。7月上旬現在、毛(ヒドロゾア)などの目立った付着もない。
島牧漁協のナマコ胴突き漁は、胴突きの先端部分(ヤス)にイカ釣りの擬餌針・イカ角(一本針)を装着し、ナマコを引っかける漁具=写真=が普及している。従来のヤスのように先端が鋭利ではなく、身に大きな傷が付きにくい。考案者の泉澤孝成さんは「規格外が大幅に減った」と話す。