羅臼漁協でナマコ潜水漁が23日にスタートした。初日の水揚げは「例年に比べ若干少なめ」と松浦利彦潜水漁業部会長。浜値はキロ5000円強で昨年を1000円ほど下回った。
岩手県産湯通し塩蔵コンブの第2回入札が20日、大船渡市の県漁連南部支所で開催された。2535箱(1箱15キロ)が上場、主体の長切1等は10キロ当たり4055~3000円で落札。昨季の1.5~2倍の高値で、減産懸念が主な要因だ。
岩手県南部のホタテ採苗は、浮遊幼生(ラーバ)の付着が確認されつつあり、必要量を確保できそうだ。吉浜漁協では幼生観測から難しいと思われたが、1袋当たり400~700個の付着となっている。
「超速鮮魚(登録商標)」と銘打って鮮魚の流通革命に乗り出している水産卸のCSN地方創生ネットワーク株式会社(東京都大田区、野本良平社長)。羽田空港内に仕分け・加工施設を構え、全国の生産者とネットワークを結び、水揚げから24時間以内に東京都内など首都圏の飲食店やスーパーなどに鮮魚を届ける。北海道でも紋別市に支店を開設し、仕入れ、販売の拡大に着手。5月から個人向け販売もスタートした。
えりも漁協の春定置は、トキサケ、サクラマスが好調な滑り出しを見せている。「例年より2週間ほど早く量がまとまっている」と着業者。ただ、組成は小型に傾斜、単価は安値基調だ。
広尾漁協の太平洋サケ・マス流網は不漁年だった昨年より水揚げを伸ばしているが、シケが多く満度に操業できていない。3隻が5月に操業を開始した。16日はトキサケ1.6トン、サクラマス2.2トンを水揚げ。昨年皆無だった本マスの水揚げが回復傾向を見せる。
ことしのオホーツク海けた引は、北部で高かった歩留まりが南部でも上がり始め、全域で高歩留まりになるものとみられる。本操業は大半が6月以降。計画量は過去最低水準の18万トンを試算している。
斜里第一漁協のホッキ部会(佐々木則夫部会長)は、産卵母貝の放流で資源造成に取り組んでいる。太平洋から成貝を購入し、禁漁区に放流。ことしで3年目。標識を付けて追跡調査も実施しており、当面5カ年をめどに継続していく計画。
東北地方の水産物・水産加工品が一堂に集結する「東北復興水産加工品展示商談会2016」が6月7、8日の両日、仙台市の仙台国際センター展示棟(青葉区青葉山無番地)で開かれる。5県から118社が参加し、一般展示ブースに新商品、自慢の一品を取りそろえるほか、個別商談会、提案型の商品プレゼンテーションを展開。震災復興に向けて奮闘する東北の水産業界が連携し、国内外のバイヤーに加工技術や商品力をアピールする。