オホーツク海のけた引は、北部、南部合わせ8月末で17万トンを水揚げし当初計画の約7割に達した。北部は宗谷、猿払村が3万トン、枝幸が2万トン超え、南部は紋別、常呂が1万7000トン。8月前半のアソートは北部が3S、南部が4S、5S中心、歩留まりは北部が11%前後~12%台、南部が12%前後~13%台。浜値はキロ平均100円台中盤で推移している。
築地市場の卸売会社7社は8月28日、「年末商品合同展示会」を築地市場内の塩干・合物卸売場と第二低温卸売場で開いた。10月に豊洲市場移転を控えていることもあり、例年より2週間ほど早く実施。出展者の熱意ある商品説明と、それに応える来場者の商品を見つめる真剣な眼差し。築地での最後の開催を関係者一同が盛り上げた。
香深漁協のホッケ刺網は、夏場の水揚げが低調に推移している。第五十八昇運丸で操業する赤坂正伸ホッケ刺網部会長は「春はなんぼか獲れたのだが・・・。船に乗って14、15年。こんな悪い年はない」と嘆く。
岩手県のホタテでまひ性貝毒により出荷自主規制となる海域の24.5トンが8月29日、県漁連入札に上場された。貝柱製品向けの出荷基準が緩和されたためで、10キロ当たり5031~3299円で全量落札。上場した吉浜漁協は「全量さばけほっとした。今まで新貝を1枚も出せておらず、やっと出せる」と安堵(あんど)、9月2日から水揚げを開始した。
大船渡、気仙沼、女川の三陸3港で8月28日、サンマの水揚げが合わせて213トンに上った。ロシア水域操業の大型船が1隻ずつ入り、気仙沼と女川は今季初。女川は昨季より20日余り早まった。サイズ組成も大船渡で140グラム以上57%などと良く、三陸で今季に期待が高まった。翌29日は宮古でも初水揚げがあり、4港合わせ5隻、524トンと活発化。
道漁連は8月29日、道産魚介類を取り扱う取引先でつくる「道ぎょれん会」の秋季取引懇談会を、東京都内で開いた。札幌や関東地区の卸や商社など約160人以上が参加。秋サケ、いくら、ホタテの商戦展開を意見交換した。
礼文島の天然コンブは全般的に繁茂良好で、自由操業での採取が続いている。着業者は「漁場にはまだコンブがある」と言い、今後の上積みに意欲を見せる。
網走漁協のキンキ延縄は夏場の平常時で1隻50~60箱を出荷している。盛漁期と比べ3分の1程度で、日産も減船が響き昨年以下の水揚げ。浜値は3キロ発泡6尾入れが一時キロ1万円超と堅調。このため金額は減産分を補い昨年並みに推移している。