食品機械・技術の展示商談会「FOOMA JAPAN 2021(国際食品工業展)」が6月1~4日、愛知スカイエキスポ(愛知県国際展示場)全館で開催される。最先端の製品、技術、サービスの展示と併せ、ウイズコロナ、アフターコロナの社会に対応した新たな発想力による提案、解決策が集結する。特集紙面では、水産加工現場での活躍が期待できる製品や技術にスポットを当てる。情勢もあり、会場に足を運べない業界関係者に対しても、その注目ポイントを紹介する。
㈱前川製作所は改良を加えた連続式冷却冷凍装置や、CO2冷却ユニット、熱風ヒートポンプなどを出品し、環境問題や省エネなど世界規模の課題に対する同社からの提案や、さらに踏み込み、ユーザーのニーズの先にある課題に対しても解決策を探る。
㈱クレオは、ハード、ソフト、メンテナンスの3つの要素でユーザーの洗浄課題を解決できる強みを前面に紹介。洗浄を機械化、効率化することで省人化と安全・安心への手立てを提案する。
ニチモウ㈱は「食品工場をトータルでサポートするニチモウ」を体感できるようなブースを展開。包装前の食材をトレーに搬送するロボットシステムや、電解次亜水生成機を出品し、省人化や食品の安全・安心に向けた手立てを紹介する。
ドリマックス㈱は卓上機から大量処理機まで、外食の厨房や食品工場などで活躍するフードスライサーなど多数そろえている。主力機種の万能スーパースライサー/ダイサー(F─2000S/D)は、野菜、肉、魚、珍味などさまざまな分野で活用されている。
㈱中西製作所が開発した過熱水蒸気調理機「SVロースター」によって焼成したサバが、従来のオーブン焼成に比べ、ジューシーで、焦げ目も明るいなど仕上がりに優位性が得られることが研究機関により証明された。FOOMAでは、同機を使った水産加工におけるさまざまな効果についても紹介する。
関東混合機工業㈱は安全・衛生設計を盛り込んだ各種ミキサー、無人化を視野に入れた自動化システム、充てん機、搬送ポンプなどを出展する。
NASCO㈱は、SDGsの考えに即し、食品製造と包装からできる持続可能な社会の実現に向けて提案する。従来から進めてきた紙ベース容器の最新事例を初公開。「中身を保護する包装本来の機能を果たしつつ、環境にも配慮」(中村剛太郎社長)とし、進化を続ける技術の現時点での最適な手立てを紹介する。
日本熱源システム㈱は二酸化炭素(CO2)単一冷媒を採用した冷凍機を開発し、「スーパーグリーン」シリーズとして製品化している。会場では、全国的に出荷が続く大型タイプやブラインチラーを出品し、導入先で期待できる省エネ効果を紹介する。
理工エンジニアリング㈱が開発したフィレマシンの最新機種「HS10CW」は中~大型魚に対応。切り替えが簡単で、事前に設定すれば無調整のまま魚を投入できる。